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四鏡って何?

 

 

 

こんにちは!

 

 

今日は、四鏡について紹介したいと思います!

四鏡とは、平安時代後期から室町時代前期までに成立した「鏡物」と呼ばれるの4つの歴史物語(歴史書)です。

 

四鏡に選ばれたのは、

大鏡

今鏡

水鏡

増鏡

の4つです。

 

それぞれ簡単に紹介したいと思います!

 

 

大鏡

 

 

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大鏡とは、平安時代後期の歴史物語。

作者未詳。

6巻。

ただし、増補改修が加えられた流布本は通常8巻、古本系統本は通常3巻。

12世紀に入っての成立か。

文徳天皇から後一条天皇まで14代176年の歴史を列伝体で物語風に叙述し評論している。

栄花物語』と同じく藤原道長の栄華と人物を主眼として描き、万寿2年(1025年)、雲林院で催された菩提講に参集した大宅世継(190歳)、夏山繁樹(180歳)とその妻及び若侍がそれぞれの見聞を語り、批評する座談の形式を採る。

同年は道長の栄華が絶頂にあった時で、その時点を捉えて彼に代表される藤原氏の繁栄の歴史を描くとともに、裏面の政権争奪等を鋭く暴き出して、優れた貴族社会史となっている。

本書の影響を受け『今鏡』『水鏡』『増鏡』等、所謂鏡物が書かれた。

 

 

 

 

 

今鏡

 

 

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今鏡とは、『小鏡』『続世継』とも言う。

大鏡』『水鏡』『増鏡』とともに四鏡の1つ。

平安時代末期の歴史物語。

10巻。

後一条天皇から高倉天皇に至る時期(1025~1170年)の朝廷及び藤原、村上源氏両氏の歴史を主として記す。

大鏡』に語り手として設定された「大宅世継」の孫で、紫式部に仕えたと称する長谷寺参詣の老女の昔語りを筆記したという体裁を採る。

抒情的な文章で、文学、芸術等、貴族生活の華麗な側面を詳述し、政権争い等に触れることは少ない。

老女の昔語りの時点を嘉応2年(1170年)としているが、作品の成立期もその頃であろう。

作者は歌人として著名な藤原為経法名寂超)か。

なお、巻十の「打聞」は和歌説話や源氏物語論等、余談めいたものであるが、かえって注目される。

国史大系』に収録。

 

 

 

 

 

水鏡

 

 

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水鏡とは、平安時代後期の歴史物語。

著者は中山忠親と言われるが未詳。

3巻。

嘉応2年(1170年)~建久6年(1195年)の間に成立。

鏡物、四鏡の1つ。

神武天皇から仁明天皇までの、生い立ち、事績、主な事件を記し、批評を加える。

中年の修行者が長谷寺に詣でた折、徹夜の勤行の果てた後、74歳の老女に語って聞かせるという体裁を採り、『大鏡』が文徳天皇以降を記したのを補う意味で書かれたもの。

内容は全て『扶桑略記』に拠ったものと推定され、仏教界の消息に詳しいが、史書としては荒唐無稽な記事を含む。

 

 

 

 

 

増鏡

 

 

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増鏡とは、南北朝時代の歴史物語。

作者は二条良基か。

巻冊数不定

『水鏡』『大鏡』とともに三鏡の1つ、『今鏡』を加えて四鏡の1つで、鏡物最後の作。

元弘3年=正慶2年(1333年)~天授2年=永和2年(1376年)頃成立。

治承4年(1180年)7月、後鳥羽天皇誕生から元弘3年=正慶2年6月、後醍醐天皇隠岐からの還幸までの154年間の事跡を編年体で記したもの。

承久の乱元弘の乱という二大事件を山として、当時の公家の記録や日記類を多数引用し、和文脈の文章で叙述を進めている。

公家の側に立って、朝廷を中心に宮中の儀式や御遊の有様等を主として描き、王朝生活への憧憬が著しい。

 

 

 

 

 

如何でしたか?

 

日本史や古文で聞いたことがあるのではないでしょうか?

私も覚えましたが、内容としては『大鏡』以外はあまり知らなかったので、勉強になりました。

 

 

最後までお読み頂き有難う御座いました!