こんにちは!
今日は、世界四大スパイスについて紹介したいと思います!
世界四大スパイスに選ばれたのは、
コショウ
シナモン
の4つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
コショウ
コショウとは、コショウ科(APG分類:コショウ科)の常緑藤本(とうほん)(つる植物)。
インド南部のトラバンコール地方原産で、香辛料として古くから栽培されている。
つるは木質化し、膨れた節があり、7~8m伸び、下位の節から気根を出して他物に絡みつく。
葉は節に互生し、卵形、革質で長さ10~20cm。
葉と対(つい)のところに約10cmの花穂がつき、多数の白色小花が群がって開く。
花は単性または両性。
果実は5mmほどの球形で、15~17cmに伸びた果穂に房になってつき、初め緑色でのちに赤く熟し、完熟すると黒ずんだ色に変わる。
果実は成熟度(緑、赤、黒)によって成分や利用目的が異なり、グリーンペパー、黒コショウ、白コショウとに分けられる。
グリーンペパーは緑色の果実を摘み取り、缶詰や瓶詰にして利用する。
黒く熟す直前の果実を房ごと収穫し、これを熱湯に浸(つ)けてから莚(むしろ)に広げ、足で踏むか手でもんで柄を除き、日干しあるいは火力乾燥したものが黒コショウである。
果穂の大部分が赤く熟したときに摘み取り、堆積(たいせき)するか、柄を除いてから数日間流水に浸けるかして果皮を除き、灰褐色の種子だけにして水洗、乾燥したものが白コショウである。
機械を使って黒コショウの果皮を除いて白コショウをつくることもある。
コショウの刺激性成分はチャビシンで1~3%含まれ、香気成分は胡椒油という揮発性の精油で2%内外含まれ、辛味の成分はピペリンというアルカロイドで5~13%含まれている。
これらの成分の4分の3は果皮に含まれるので、香りと辛味は黒コショウが強く、白コショウは上品な香りと柔らかい辛味をもっている。
繁殖は普通は挿木による。
苗を本畑に植え、支柱に絡ませて育てる。2、3年目から収穫ができ、1年中収穫できるが、収穫後に乾燥させるため、真夏の雨のない季節が適期である。
赤道を挟んで南・北緯20度の地域でよく生育する。
主産地はかつてはインドであったが、2000年以降、ベトナムでの生産量が増え、世界の3分の1を生産する。
インド、ブラジル、インドネシア、マレーシア、スリランカなども産地である。
コショウは、ヨーロッパでは紀元前400年ころから知られた香辛料の1つで、176年、アレクサンドリアでのコショウの取引にローマ帝国が関税をかけたという記録がある。
古代ローマ帝国の時代、産地インドから、海路と陸路を2年がかりでヨーロッパに運ばれ、コショウ粒の末端価格は同じ目方の銀と同じ価格であったといわれる。
いかにコショウが貴重品であったかがうかがわれる。
15世紀ころからのヨーロッパの東方進出、植民地争奪戦争の1つの原因は、コショウ貿易の利益の独占にあったといわれ、コショウは世界史を揺り動かす原動力にもなった。
シナモン
シナモンとは、クスノキ科(APG分類:クスノキ科)の常緑高木。
セイロンニッケイともいう。
樹皮から香味料のシナモンをとる。
高さ10mに達し、幼い枝の断面はほとんど四角形をしている。葉は長さ15~30cmの卵形で、表面は光沢のある濃緑色、3本の太い葉脈が目だつ。
枝先に黄白色の小さい花を開く。
果実は黒色で先がとがり、径約1cm。
香味料のシナモンを採取するには、成木を切り倒したあとに株から発生する生育が盛んで樹液の多い若い枝を用いる。
セイロン島(スリランカ)では年2回、5~8月および10~12月に採取する。
まず、若い枝を切り、樹皮を細長い形にはぎ取り、束にして一昼夜放置し発酵させる。
そののち、樹皮の表層のコルク質を削り取り、これを陰干しすると、乾燥するにつれ丸まって細管状になる。
最後に3、4日日干しをするとシナモンができあがる。
さらに、すこし酸味のある外側を取り除くと繊細で上品な香りと、さわやかな甘味が一段と強調される。
幹や枝の皮、葉などを水蒸気蒸留して得られる精油は桂皮(けいひ)油とよばれ、桂皮アルデヒド、オイゲノールなどを含み、薬用として健胃剤、香料などに用いる。
シナモンは古代ローマ時代から使用された。
当時はインドから輸入された貴重品で、甘美な香りは愛をかき立て、愛情を示すものといわれ、王侯貴族の最高の贈り物であった。
皇帝ネロが皇后の死を悼み、ローマの1年分のシナモンを全部燃やして弔ったと伝えられている。
広く普及したのは中世からで、13~14世紀からはセイロン島がシナモンの主産地として注目され、以降ポルトガル、オランダ、イギリスなどの間で、セイロン島のシナモンをめぐる争奪戦が繰り広げられた。
今日の主産地はインドネシア、中国、ベトナム、スリランカなどである。
ナツメグとは、ニクズク(ニクズク科(APG分類:ニクズク科)の常緑高木)の果実の種子。
古くから肉荳 (にくずく)とよばれた漢方薬でもあり、肉料理の主要な香辛料の1つ。
インドネシア、モルッカ諸島が原産であるが、現在ではモルッカのほかに西インド諸島のグレナダ島やスリランカを主産地とする。
開花後約6か月で果実が成熟して割れ、中から鮮やかな深紅色疎網状の仮種皮に包まれた黒褐色の殻が出てくる。
この仮種皮が香辛料のメースで、仮種皮をはがして乾燥させた殻を割った中の褐色大粒の種子がナツメグである。
漢方では下痢、腹痛に用い、母乳促進、消化促進に効果があるとしていろいろな処方に配合される。
二神丹(にしんたん)(食欲増進)、六君子湯(りっくんしとう)(下痢止め)、草荳 散(そうずくさん)(口臭止め)、通泉散(つうせんさん)(母乳促進)などが有名であり、芳香健胃剤としてもよく用いられる。
大量に(大さじ一杯以上)食べると強い催眠と知覚麻痺(まひ)に襲われ、LSDと同様の時間・空間の失覚や非実在的幻覚をおこすが、頭痛、めまい、のどの渇き、心悸亢進(しんきこうしん)、嘔吐(おうと)のような後遺副作用はないという。
ナツメグのスパイシーで甘い刺激性の香りはメースとよく似ているが、味はまろやかなほろ苦さがあって、メースよりは強い。
香辛料としては、肉の生臭さを消す矯臭作用が非常に強いので、肉料理、とくにひき肉料理には欠かせない。
ハンバーグ、ミートボール、ロールキャベツ、コロッケ、メンチカツ、ミートソースにはかならず用いられる。
また、ジャガイモ、キャベツ、ホウレンソウ、カブなどの野菜の甘味を引き出す効果もあるので野菜料理にも用いるほか、プディング、ケーキ、クッキー、ドーナツ、パイなどの菓子類の風味づけ、アレキサンダーやエッグノッグなどのカクテルにも愛好されるなど用途は広い。
普通、乾燥粉末状で市販されているが、原形(ホール)のナツメグをおろし金でおろしたものは新鮮な芳香を楽しむことができる。
クローブとは、フトモモ科の常緑樹。
日本では昔からチョウジ(丁子)とよばれている。
つぼみを乾燥させたものを香辛料に用いる。
香味の主成分はオイゲノールで、刺激的ではあるが、さわやかなバニラ風の香りと味がある。
クローブには矯臭作用があるので、肉料理には欠かせない。
ポトフ、各種ソース、豚肉料理、ハムにもよくあい、ビーフシチュー、タンシチューに使われるほか、フルーツケーキなどの甘いデザートにも用いられる。
紀元前3世紀ころの中国では、皇帝の前で言上する家臣は、クローブそのものを1つ口の中に入れかみ砕いて含んでおくことが礼儀とされていたという。
如何でしたか?
クローブは、聞いたことがなかったです。
私は、カレーが好きなので、スパイスについても勉強したいと思います!
最後までお読み頂き有難う御座いました!