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小返しの五本鑓って誰?

 

 

 

こんにちは!

 

 

今日は、小返しの五本鑓について紹介したいと思います!

小返しの五本鑓とは、慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いにおける島津氏の敵中突破退却戦の際、下馬して踏み止まり奮戦した島津義弘の家臣5人を顕彰した呼称です。

 

小返しの五本鑓に選ばれたのは、

川上忠兄(かわかみただえ)

川上久智(かわかみひさとも)

川上久林(かわかみひさしげ)

押川公近(おしかわきみちか)

久保之盛(くぼゆきもり)

の5人です。

 

それぞれ簡単に紹介したいと思います!

 

 

川上忠兄

 

 

川上忠兄とは、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将。

島津氏の家臣。

永禄4年(1561年)、川上忠智の次男として誕生。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いにおいても従軍し、奮戦して「小返しの五本鑓」の1人に数えられた。

また、敵中突破して逃げる際に忠兄の被官・柏木源藤は、井伊直政を銃撃し落馬させている。

その後は義弘の命で、薩摩国へ帰還する島津勢と別れて徳川家康の許へ使者として赴き、島津が西軍に味方した経緯を堂々と話した。

その際に、自分の甲冑を残して退去した為、徳川氏の家臣は「慌てる余りに甲冑を忘れていった」と罵り笑ったが、家康はこれを制して「戦陣騒忙危難の間情偽弁じ難く、果たして使命を全うしたか否か疑われぬよう、証拠として甲冑を残したのだ。天晴れ軍事に練達の者である」と述べたと言う。

任務を果たした後は、島津勢の一行には遅れた為、近衛家を頼って薩摩に帰還する。

忠兄はこの後に義弘の家老に昇進する。

 

 

 

 

 

川上久智

 

 

川上久智とは、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将。

島津氏の家臣。

川上忠智の三男として誕生。

盲目の叔父・忠里の養子となった。

慶長4年(1599年)より京都伏見住まいを命じられていたが、その翌年に関ヶ原の戦いが起こり島津義弘の陣に馳せ参じた。

また、その退却戦で兄・忠兄、甥・久林らと奮戦、後に「小返しの五本鑓」の1人に数えられる。

 

 

 

 

 

川上久林

 

 

川上久林とは、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将。

島津氏の家臣。

天正4年(1576年)、川上忠堅の子として誕生。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いの際には、島津義弘の陣に馳せ参じ、その退却戦で東軍の井伊直政軍が攻め掛かってくると、叔父・忠兄、久智、及び押川公近、久保之盛と共に下馬して踏み止まり奮戦、後に「小返しの五本鑓」の1人に数えられる。

 

 

 

 

 

押川公近

 

 

押川公近とは、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将。

島津氏の家臣。

小返しの五本鑓の1人。

慶長5年(1600年)の関ヶ原の戦いでの退却戦でも奮戦し、後に「小返しの五本鑓」の1人に数えられる。

退却の際に義弘らと途中ではぐれ、同じくはぐれた者200余人と共に伊吹山に上がりそこから分散して逃げる事となったが、公近は能瀬早左衛門に捕えられる。

公近は咄嗟に感状3枚を破り捨て三成から貰った大判を泥の中に踏み隠し、素性を隠した。

一般の落ち武者として処刑されかけたところを徳川家旗本の山口直友に助けられ刀の大小と衣服を貰うが、公近は丸腰で直友の元を抜け出し、隠しておいた大判を拾ってから上方へと向かった。

その途上、道端の仏堂にて眠っていた際に鰐口の鳴る音に目覚め、見ると大脇差を指した男がいた為、これに飛び掛かり脇差を奪ってその者を討ち果たした、という話も伝わる。

京に入り、島津氏と縁がある近衛家近衛信尹の屋敷に逃げ込み、信尹の支援により薩摩国へと無事に帰還を果たす。

これらの武功により、加増50石と「強兵衛」の名を賜った。

帰国後はすぐさま、三虚空蔵参りの名目で島津豊久の行方や他国の情勢を調べる為、3年程諸国を廻っている。

 

 

 

 

 

久保之盛

 

 

久保之盛とは、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将。

薩摩藩士。

慶長5年(1600年)、関ヶ原の戦いの退却戦の際には、川上忠兄や川上久智らと共に井伊直政の攻撃を防ぎ、島津軍の退去に貢献した。

これにより「小返しの五本鑓」の1人に数えられる。

また、この功により忠恒より刀を下賜されている。

 

 

 

 

 

如何でしたか?

 

島津義弘関ヶ原における退却は知っていましたが、その中で活躍した武将については初めて知りました。

それにしてもあの軍勢の中、薩摩まで戻ったのは凄いことですね。

 

 

最後までお読み頂き有難う御座いました!