こんにちは!
今日は、上野三碑(こうずけさんぴ)について紹介したいと思います!
上野三碑とは、群馬県(上野国)高崎市内にある、飛鳥時代から奈良時代に建てられた、漢文が刻まれた3基の石碑です。
上野三碑に選ばれたのは、
山上碑(山ノ上碑)
多胡碑
金井沢碑
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
山上碑
多古碑、金井沢碑とともに上野三碑と呼ばれる。
碑は、山上古墳の西方数mに存在し、合わせて特別史跡に指定。
高さ111cm、幅47cm、厚さ52cmの輝石安山岩には、辛巳の年(推定681年)に放光寺の長利という僧が、母の黒売刀自の為に系図を記した4行53字の銘文が刻まれている。
銘文の内容から、黒売刀自を被葬者とする山上古墳の墓碑と推測され、古墳の造営年代が確定できる資料として著名である。
多胡碑
金井沢碑、山上碑と並ぶ上野三碑の1つで、日本三古碑の1つにも数えられる。
高さ129cm、幅69cm、厚さ62cmの方柱形の碑身に、幅95cm、奥行90cm、厚さ27cmの笠石を乗せたもので、漢文体6行80字の碑文中に、和銅4年(711年)3月に片岡・緑野・甘良3郡のうち300戸をもって多胡郡としたことが記されていることから多胡建郡碑とも呼ばれ、特別史跡に指定されている。
近世に狩谷棭斎、伴信友らによる紹介・研究が行われ、近代では黒板勝美、尾崎喜左雄(1904〜1978年)らによって碑文の解読や考古学的調査が進められた。
尾崎は文中の「羊」を新羅系の渡来人の名とし、石碑はこの人物の建造になるものと考え、また碑の設計には唐尺を用い、碑身高が笠石幅の1.4倍であることから、碑身高を笠石幅の√2としたことを推定した。
金井沢碑
多胡碑、山上碑とともに上野三碑と呼ばれる(三碑とも特別史跡)。
高さ約110cm、幅約70cm、厚さ約65cmの輝石安山岩の川原石に、9行112字の漢字を薬研彫で刻している。
碑文は、神亀3年(726年)、上野国群馬郡下賛郷高田里の三家の一族9人が仏教に帰依し、祖先および父母の菩提の為にその信仰を表白したもので、上野国における仏教浸透の具体的資料として重要である。
如何でしたか?
石碑から当時の歴史を学ぶことができるので、重要な史料の1つですね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!