こんにちは!
今日は、東三省について紹介したいと思います!
東三省とは、中国東北部にある3つの省です。
東三省に選ばれたのは、
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
遼寧省とは、略称は遼。
中国、東北地方南部の1級行政区。
14特別市に分かれ、5市、32県、5自治県から成る。
行政中心地は瀋陽市。
1907年、初めて省制が施行されて奉天省となり、民国で遼寧と改名。
中部はリヤオ河と支流の渾河、太子河の沖積地であるリヤオ河平原で、東北平原の南部にあたる。
一般に標高は50m以下。
東部は長白山脈に続く山地で、その支脈の千山山脈は遼東半島を形成している。
西部は内蒙古高原に続く山地で、北東から南西方向の山脈が並行する。
1月の平均気温は北部で-16℃、南部で-5℃、7月は24℃と26℃。
年降水量は北西部が500mm、東部が 1200mm。
夏季は温暖多雨であるが、冬季は寒冷で結氷は3~4ヶ月に及ぶ。
主要農業地域はリヤオ河平原で、食糧作物はコーリャン、トウモロコシ、アワを主とし、水稲の作付けも増えている。
工芸作物はダイズをはじめ、ワタ、タバコ、ナンキンマメが多く、アブラナも栽培される。
遼東半島は中国の代表的なさく蚕糸の産地で、リンゴ、ナシ等の果樹作も盛ん。
沿岸では漁業、製塩、コンブ等の養殖が行われる。
長山群島付近は好漁場として知られる。
地下資源は鉄と石炭がきわめて豊富である。
鉄鉱山は鞍山市、本渓市、遼陽市、炭鉱は撫順市、阜新市、ペンシー市、北票市等にある。
オイルシェール、マンガン、マグネシウム、モリブデン、滑石等にも富む。
これらを背景に、中国有数の工業地帯となっており、シェンヤン市が機械を中心とした総合工業都市、アンシャン市が製鉄都市として知られる他、各鉱山都市にも重工業が立地している。
大連市は中国の主要貿易港の1つで、造船、機械等の工業が発達。
京哈鉄道が通るシェンヤン市を中心に鉄道網が発達する。
面積14万 5900㎢。
人口 3945万9697(1990年)。
吉林省とは、略称は吉。
中国、東北地方中部の1級行政区。
6特別市、1地区、1自治州に分かれ、14市、23県、3自治県から成る。
行政中心地は長春特別市。
1907年、初めて省が置かれ、東北地方中部の中心地であった吉林城を省名とした。
東部は長白山地で、中部の丘陵地,西部の東北平原へと低くなる。
チャンパイ山地は一般に標高は1000mを超える。
広い溶岩台地が分布し、盆地も発達している。
中部の丘陵は一般に標高500m以下で、松花江とその支流によって広い谷が開ける。
トンペイ平原は、北部はソンホワ江、南部は遼河の流域であるが、低平で沼沢、アルカリ湿地が広く分布する。
月平均気温は1月で-18~-14℃、7月で20~23℃。
河川は4ヶ月間結氷する。
年降水量は西部で400mm、東部で900mm。
主要農業地域は中部の丘陵地で、食糧作物はトウモロコシ、コーリャン、アワを主とする。
チーリン市と東部の山間で水稲が広く栽培される。
大豆は中国有数の産地で、テンサイ、タバコも多い。
トンペイ平原では牧畜の比重が大きい。
チャンパイ山地はチョウセンゴヨウマツ、カラマツ等の用材の他、チョウセンニンジン、毛皮、鹿茸、キクラゲ、キノコ類、チョウセンヤマブドウを産する。
地下資源は南東部の山間に多く、遼源市、通化市、渾江市の石炭、天宝山の銅、鉛、亜鉛、樺甸市のオイルシェールが規模が大きい。
重工業はチャンチュン市とチーリン市に発達している。
図們市付近に製紙の大工場があり、トンホワ市は製鉄、四平市は機械を中心とした新興工業都市。
鉄道はチャンチュン市、スーピン市を中心に省の各地に通じ、夏季はソンホワ江の水運も盛ん。
東部の延吉市は朝鮮族の教育、文化の中心地。
住民は漢族 93%、朝鮮族5%、満州族 1.5%で、他にモンゴル族、ホイ族等。
面積18万㎢余り。
人口 2465万 8721(1990年)。
黒竜江省とは、略称は黒。
中国、東北地方北部の1級行政区。
北は黒竜江(アムール川)、東はウスリー川を隔ててロシアに接する。
10特別市、4地区に分かれ、15市、53県、1自治県から成る。
行政中心地は哈爾浜特別市。
1907年、初めて省が置かれ、人民共和国の初期に松江省が分離したが、後に合併して現在の省境となった。
南部から西部にかけては松花江、嫩江に沖積された松嫩平原で、東北平原の北半にあたる。
北部は小興安嶺山脈が連なる。
南東部は長白山地の北部にあたる張広才嶺山脈と老爺嶺山脈である。
中国で最も高緯度にあり、冬が長く寒冷である。
1月の平均気温は北西部で-30℃、南東部で-18℃であり、7月は18℃と23℃。
ヘイロン江は6ヶ月、ソンホワ江は5ヶ月間結氷する。
年降水量は400~600mm。
肥沃な黒土に覆われるが、低湿な荒れ地が広く分布。
大型機械を導入して開墾が進められ、多くの国営農場が建設された。
食糧作物はトウモロコシ、アワ、コムギを主とし、水稲の導入が図られている。
大豆の産額は中国最大であり、テンサイ、アマ、ヒマワリも多い。
山地にはチョウセンゴヨウマツ、コウアンシラカバを主とする原生林があり、中国の重要なパルプ用材供給源となっている。
タカネイタチ、クロテン等の毛皮獣や、アカシカ、ジャコウジカ等の狩猟、飼育も行われる。
鉱業は大慶市の石油が大規模である。
また、東部の山地は石炭が豊富で、鶏西市、鶴崗市、双鴨山市等の炭鉱都市があり、佳木斯市、牡丹江市の工業都市が立地している。
ヘイロン江沿いでは砂金を産する。
工業は重機械、自動車、鉄道車両、重電機が発達する。
ハルビン市と斉斉哈爾市は機械の大型工場が立地する工業都市で、ターチン市には石油化学コンビナートがある。
伊春市は林業基地で製材も盛ん。
他に製紙、製糖、麻紡織、ゴム等の工業も盛んである。
鉄道はハルビン市を中心に四通する。
河川は夏季は水運が盛んで、冬季には雪ぞりが用いられる。
住民は漢族の他、満州族、朝鮮族、モンゴル族、ホイ族、ダウール族等。
面積46万 9000㎢。
人口3521万 4873(1990年)。
如何でしたか?
1度は聞いたことがある省でしたが、詳細は知らなかったので、勉強になりました。
工業とかも好きなので、各土地でどのような工業が盛んなのかも調べてみたいです。
最後までお読み頂き有難う御座いました!