こんにちは!
今日は、唐代三夷教について紹介したいと思います!
唐代三夷教とは、中国の唐の時代において、一時唐王朝によって保護され、隆盛した西方起源の3つの宗教です。
唐代三夷教に選ばれたのは、
ゾロアスター教(祆教)
マニ教(明教)
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
キリスト教ネストリウス派とは、歴史的には、コンスタンチノープル総大司教ネストリウスの教説に対するエフェソス(431年)、カルケドン(451年)両会議の断罪を拒絶した小アジア、シリアのキリスト教の一派。
3世紀中頃よりエデッサを中心にキリスト教団が発達したが、ニシビスの首都大司教バルスマスの影響で、486年、ネストリウス主義を受け入れ、エデッサの学校が抵抗の中心となった。
皇帝命で学校が489年に閉鎖されると、ニシビスに移動、学派が形成され、ペルシア、アラビア、エジプト、インド、中国にまで教勢を広げた。
中国では景教と呼ばれて7~10世紀に栄え、中央アジアでは一部のタタール族に伝わり、バイカル湖にまで達した。
13世紀後半、モンゴルがイスラムに改宗した後に衰え、14世紀にはチムール帝によって殆ど滅ぼされた。
ネストリウス教会として知られるアッシリア派は、イラク、シリア、イラン等に恐らく17万程の信徒を擁している。
主神アフラ・マズダの名から「マズダ教」とも言い、火を神聖視する為、「拝火教」とも言う。
ササン朝ペルシア時代に隆盛を見たが、イスラムの興隆とともに衰微。
現在信徒はインドのムンバイ(ボンベイ)を中心に約10万人、中部イランに約1万人等、総計で15万人程度。
経典『アベスタ』はヒンドゥー聖典『ベーダ』と言語上密接な関係にある。
古代イランの土俗的信仰を基礎に、善神マズダと悪神アーリマンの二元論的構造を持つ宗教。
世界を善神と悪神の戦場と見て、世界の歴史を1万2000年とし、それを4期に分割。
第1期はマズダ神の精神的創造期、第2期は物質的創造期、第3期にアーリマンが登場、第4期はゾロアスターが支配。
来世には信者の昇る天界と非信者の落ちる地獄とがあるが、善悪神の戦いの勝者となる善神により、全ての人々が最後には救われるとされる。
その教理は後にマニ教にも取り入れられた。
なお、F.ニーチェの作品の主人公ツァラトゥストラは、この教えの創造者からとった名である。
マニ教とは、ゾロアスター教から派生し、キリスト教と仏教の要素を加えた古代ペルシアの宗教。
教祖マニの名を採ってマニ教と名付けられた。
中央アジア一帯に急速に広まり、4世紀初頭にはローマ帝国へ、更にはインド、中国にも伝わったが、後にイスラム教の迫害を受けて衰退し、13世紀にモンゴル帝国の侵入により消滅した。
東西両世界を文化的宗教的に結びつけた功績は大きい。
厳格な道徳律と簡明な教義及び礼拝様式を持つ。
教義は、光明即ち善と暗黒即ち悪との自然的二元論が根本を成しており、明暗の現実界を救う予言者としてマニが光明の神から遣わされたという。
如何でしたか?
世界史を勉強したことがある人は、聞いたことがあるのではないでしょうか?
それにしても、インドは様々な宗教を通じて、現在のヒンドゥー教が広まったのですね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!