こんにちは!
今日は、夏目漱石前期三部作について紹介したいと思います!
夏目漱石前期三部作に選ばれたのは、
『三四郎』
『それから』
『門』
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
『三四郎』
1908年(明治41年)9月1日より同12月29日まで、東京・大阪の両『朝日新聞』に同時に連載。
熊本の高等学校を卒業した小川三四郎が文科大学に入学の為、上京してくるところから小説は始まる。
老いた母の住む田舎を背後に振り捨てた気の三四郎は、東京で、「偉大なる暗闇」と評される広田先生から思想や学問の深さを教えられ、勝ち気で美しい里見美禰子から青春の煌びやかな世界に誘われる。
友人の佐々木与次郎も軽薄な言動なりに三四郎を啓発するところが多かった。
文科大学の四季を背景に、多感な青春の哀感と、その故の「迷へる羊」に似た危うさを描いた作品で、日本の近代文学には稀な青春小説として多くの読者を集めている。
「無意識の偽善家」を描いたという美禰子のモデルに、森田草平と心中未遂を演じた平塚らいてうを擬する説もある。
日本は亡びる、囚われては駄目だ等、広田に托された文明批評も辛辣である。
『それから』
『それから』とは、夏目漱石の長編小説。
1909年(明治42年)6月27日より10月4日まで、東京・大阪の『朝日新聞』に連載。
翌年1月、春陽堂刊。
長井代助は実業家の父の援助で無為徒食の日々を過ごしているが、職業の為に汚されない自由な時間を持つことを寧ろ誇りとしていた。
ある日、友人の平岡が大阪での勤めに失敗して上京してくる。
平岡の妻三千代と再会した代助は、改めて彼女への愛を確認し、2人の結婚に尽力した過去の虚飾を反省する。
自己の自然な欲求を貫くか、「社会の掟」に従って断念するかの二者択一に迷った代助は、遂に三千代を奪うことを決意する。
しかし、三千代は病み、代助は父から義絶され、職業を探す必要に迫られる。
愛における利己と利他という漱石文学の根本主題が初めて鮮明になった作品で、代助に託して語られる文明批評も思想家としての漱石の一面を彷彿する。
先行作の『三四郎』、次作の『門』と合わせて三部作とみる説もある。
『門』
『門』とは、夏目漱石の長編小説。
1910年(明治43年)3月1日から6月12日まで、東京・大阪の『朝日新聞』に連載。
翌年1月、春陽堂刊。
宗助とお米は仲のよい夫婦だが、友人(安井)の妻を奪ったという過去を持つ。
そして、社会から葬られ、日の当たらぬ場所でひっそりと生きてきたが、安井の消息を知って再会の不安に怯える。
宗助は心の修行を求めて参禅するが、宗教の門は遂に開かれなかった。
姦通によって結ばれた夫婦の浄福と罪過を、小市民生活の鮮やかなリアリティーとともに描いている。
『それから』の続編とも読めるが、夫婦の罪は社会に背いたことではなく、安井という他者を傷つけたことにあった。
なお、宗助の参禅には作者自身の円覚寺での体験が利用されている。
如何でしたか?
夏目漱石の3つの作品ですね。
夏目漱石と言えば、『坊っちゃん』や『吾輩は猫である』が有名ですが、他にも様々な有名作品を書いていますね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!