こんにちは!
今日は、元末四大家について紹介したいと思います!
元末四大家とは、中国元代末期の文人画家である4人のことです。
元末四大家に選ばれたのは、
黄公望(こうこうぼう)
倪瓚(げいさん)
呉鎮(ごちん)
王蒙(おうもう)
の4人です。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
黄公望
黄公望とは、中国、元末の文人画家で元末四大家の1人。
常熟(江蘇省)の人。
字は子久、号は大癡道人、一峯、井西道人。
博学の誉れ高く、一時仕官したが、後に官を捨て、占い師などの放浪生活に入り、晩年、富春山に隠棲。
巨然、董源の画法を学び独自の画風を完成。
簡略な皴法によるものと、淡彩で細密なものと2作風あり、清らかな気韻が特色。
代表作『富春山居図巻』(沈周本)、著書に『写山水訣』がある。
倪瓚
倪瓚とは、中国、元末明初の文人画家。
元末四大家の1人。
無錫(江蘇省)の人。
名は瓚、字は元鎮、号は雲林、荊蛮民、他にもある。
富裕な家の出身で学問、詩文、書画を愛好、器物の収集も多かった。
元末の兵乱を予想し家族と共に流浪したが、晩年帰郷して没した。
潔癖で世事に疎く、倪迂(迂は世事にうといの意)と言われ逸話も多い。
墨竹、ことに山水画を得意とし、董源、荊浩、関同、李成ら北宋山水画家の画風を学んだが、形態より気韻を重んじて独自の画境、所謂蕭散体を完成。
代表作に『容膝斎図』(1372年、台北、故宮博物院)、著書に『清ひ閣全集』(12巻)がある。
呉鎮
呉鎮とは、中国、元末の画家。
嘉興府魏塘鎮(浙江省)の人。
字は仲圭、号は梅花道人、梅道人、他にもある。
孤高な性格で仕官せず、山水、竹木を描き墨竹を得意とした。
後に元末四大家の1人に数えられたが、他の三家に比べ社会的地位も低く、売画を職業としたらしい。
巨然画風を継いだ山水画にも優れ、ことに沈周に及ぼした影響は大きい。
著書に『梅花道人遺墨』『梅花菴稾』等がある。
王蒙
王蒙とは、中国、元の画家。
元末四大家の1人。
湖州(浙江省呉興)の人。
字は叔明、号は黄鶴山樵、香光居士。
趙孟頫の外孫で、陶宗儀は従兄弟。
一時仕官したこともあるが、元末に呉興の黄鶴山に隠れ、詩、書画を楽しむ。
明代に入って泰安州(山東省)の知事となり、胡惟庸の乱に連座して獄死。
董源、巨然の画法を学び、趙孟頫に似た画風を示した。
全画面を塗り潰すような構図や、粘りのある披麻皴に代表される筆法には独自のものがあり、明、清の文人画家に多大の影響を及ぼした。
代表作『青卞隠居図』(1366年、上海博物館)。
如何でしたか?
元と聞くと、フビライ・ハン率いる元軍が日本に攻めてきた元寇の印象が強いですね。
2回にも渡って攻めてきた元をに負かされなかったのは、やはり凄いですね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!