こんにちは!
今日は、木曽五木について紹介したいと思います!
木曽五木とは、江戸時代に尾張藩により伐採が禁止された木曽谷の木のことです。
木曽五木に選ばれたのは、
ヒノキ
クロベ
サワラ
の5つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
ヒノキ
ヒノキとは、ヒノキ科の常緑高木。
屋久島から東北地方南部まで、本州、四国、九州の山地に自生するが、高級建築材として広く植林され、また、庭園樹としても普通に栽植される。
幹は真っ直ぐに伸び、高さ30~40mにもなる。
樹皮は赤褐色で縦に裂け、薄片となって剥げ落ちる。
葉は鱗片状で十字対生し、上下のものは小枝や細枝に密着して先が鈍く、左右のものは鎌形ないし舟形で左右に開いている。
葉の下面には気孔線に沿ってY字形に白いろうがある。
雌雄異花で、早春に開花する。
雄花は多数が広卵形に集って付き、紫褐色。
雌花は球形で鱗片上に4胚珠を生じる。
球果はその年の秋に褐色に熟し、径1cm前後になる。
園芸品種にはチャボヒバ、クジャクヒバ、スイリュウヒバ等が良く見られる。
材は特に社殿建築に多く用いられる。
また、船舶材、彫刻材、器具材等にも広く利用される。
樹皮で作るひのき縄は水で腐りにくいので錨縄、筏縄等とし、葉から得た精油は香料や溶剤となる。
ヒノキは「火の木」の意で、この木を擦り合わせて火を作ったことによる。
アスナロとは、ヒノキ科の常緑高木で日本特産。
下北半島から九州までの亜高山帯に自生し、屡々大群落の天然林を作る。
ヒバまたはアテとも呼ばれ、生垣用または庭園樹としても植えられる。
高さ30m、幹の直径60cmにもなる。
樹皮は暗赤褐色で縦に長く裂けて剥げる。
葉は鱗片状で長さ3.5cm、幅 2cm内外あり、ヒノキ、サワラ等、近縁の種類中最も大きい。
枝の下面の葉には白色の著しい気孔群があり、側葉は舟形で先は内側へ曲がる。
果実は4対の果鱗から成る球果で長さ1cm内外、種子は楕円形で長さ約4mm、翼がある。
材は春秋材の別が明らかでなく香気がある。
緻密で水湿に耐えるので土木用材、橋梁材、建築材等に使用される。
また、材に含まれるアスナロンは殺菌性があり、ポマードや歯磨きに混ぜて使われる。
紀伊半島、四国、九州の山地と木曾山脈や東北地方の一部に自生するが、庭木としても良く栽植される。
葉は線形で2枚ずつ癒合する為、やや扁平な形をする。
15~40枚の葉が輪生する。
雌雄異花で3月頃開花する。
雄花は枝の先に群生し,雌花は単生する。
材質は堅く建築や器具材として用いられ、水湿に良く耐えるので、特に風呂桶として賞用される。
和歌山県の高野山に多く見られるのでコウヤマキと名づけられた。
クロベ
クロベとは、ヒノキ科の常緑高木で、ネズコまたはクロビとも言う。
日本の特産種で本州中部以北の山中に生える。
特に富山県の黒部谷はこの木が多いので地名の元になったと言われる。
樹高10~20m、幹の直径は30~40cmであるが稀に1mに達することもある。
樹皮は赤褐色で大小不同の薄片に裂ける。
葉は鱗片葉で十字対生に付き、ヒノキに似ているが粗大で光沢がある。
花は雌雄同株で、球果は6~8片ある種鱗のうち2対のものに細い楕円形の種子ができる。
材は建築材や器具材として用いられる。
サワラ
サワラとは、ヒノキ科の常緑樹で屡々30~40mの大高木になる。
山林中に自生するが、植林したり、また生垣や庭木として栽植されている。
葉はヒノキに甚だ似ているが、葉の先端は尖り、裏から見ると羽状に配列している。
雌雄同株で雄花は枝の先端に付き、紫褐色のやや長い球形、雌花は基部に生じ緑色で球形をしている。
熟すると黄緑色の球果となるが、ヒノキに比べてやや小型である。
また、ヒノキでは側枝がほぼ水平に張り出すのに対して、サワラは枝が斜め上に伸びるので、全体の樹形がやや異なる。
ヒノキ、アスナロ、クロベ、コウヤマキとともに所謂「木曾の五木」とされるが、建築材としてはヒノキに比べて遥かに劣る。
サワラの園芸品種は多く、ヒヨクヒバ、シノブヒバ、ヒムロ等が有名である。
如何でしたか?
似たような木でも、それぞれ特徴があるのが面白いですね。
ヒノキについても、良く耳にしますが、改めて勉強になりました。
最後までお読み頂き有難う御座いました!