こんにちは!
今日は、五臓について紹介したいと思います!
五臓に選ばれたのは、
肝臓
心臓
肺
腎臓
の5つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
肝臓
肝臓とは、横隔膜の直下、腹腔の右上部を占める消化器系の大器官。
人間の場合、成人男子で重さ約1~1.5kg。
前肝間膜により、厚く大きな右葉と薄く小さな左葉に分かれ、下面に小さな方形葉、尾状葉がある。
下後面に肝動・静脈、門脈、肝管が出入りし、右葉の下面に胆嚢がある。
肝実質は直径1~2mmの無数の小葉に分かれており、肝動脈、門脈はこの小葉間の結合組織を通り、小葉内で互いに交通する毛細管網を作って、中心静脈を経て肝静脈となる。
一方、小葉内の肝細胞の間から毛細胆管が放線状に小葉周辺を走り、小葉間胆管となり、合して肝臓を出る。
肝臓の生理作用は広範であるが、(1)胆汁の生成、(2)糖、蛋白質、脂質等の代謝、(3)解毒、壊血、胎生期造血、血液貯蔵、(4)フィブリノーゲン、プロトロンビン、アルブミン、尿素、尿酸の生成等が挙げられる。
心臓
心臓とは、循環器系の中心臓器で、血液を送り出すポンプの働きをする。
縦隔の下部、体の中心線から少し左に傾いて位置し、心嚢という薄い袋に包まれている。
人間の心臓は、大きさは拳大、重さは成人で約 300gで、中央の隔壁(中隔)によって左右の2部に分けられ、特殊な弁膜によって更に心房と心室に分けられる。
右心房、左心房、右心室、左心室の4室から成り、それぞれが大静脈、肺静脈、肺動脈、大動脈という血管と繋がっている。
心筋は特殊な横紋筋でできた運動筋であるが、意志には従わず、自動的に動き、心筋線維は互いに連絡していて、1ヶ所に起こった興奮はそのまま全線維に広がる性質を持っている。
魚類では1心房1心室、両生類では不完全な2心房と1心室、爬虫類では完全な2心房と不完全な2心室、哺乳類では完全な2心房2心室である。
脾臓とは、腹腔の左側上部にあって、上方は横隔膜、下方は左腎臓、前方には胃があり、腹膜に覆われている。
脾臓の長軸は第 10肋骨とほぼ平行線上にある。
重さは約 90~120gで扁平な長楕円形を呈する。
下面には、血管、リンパ管、神経が出入りする脾門がある。
外表面は腹膜に繋がる漿膜(被膜)に覆われる。
その漿膜は脾門から大網の前葉を経て胃の大彎(胃脾間膜)と横隔膜下面(横隔膜間膜)で脾臓を腹腔内固定している。
脾膜は、脾臓の実質に入り、互いに吻合して、大きな網目による結合組織の立体網を作る。
これらは脾柱と言われ、脾門より脾臓に出入りする血管、リンパ管、神経が脾柱の中を伸びて分布している。
脾柱の間は脾髄と言われ、白脾髄(リンパ球の集団)と赤脾髄(血液を満たした網状組織)がある。
脾髄の基本構造は、リンパ節や骨髄などの構造と原則的に同じである。
白脾髄の末端は膨大してリンパ小節となり、ここに胚中心が発達する。
白脾髄は脾柱とリンパ小節から構成され、後者はマルピーギ小体と呼ばれ、発育しつつあるリンパ球の集団体である。
赤脾髄は静脈性洞様毛細血管である脾洞と、その間を満たす海綿状の細網組織の脾索あるいはビルロート索によって構成されている。
脾臓における血液の流れは、腹腔動脈から脾動脈→脾臓→脾静脈→門脈→肝臓へ流れる。
脾臓の重量は内部に存在する血液量によって異なるが、200gを超えることは無い。
門脈の血量に障害が生じると、脾臓はうっ血により腫大する。
つまり脾臓は門脈の血量に左右され、門脈は消化機能との関係が密接であることから、脾臓と消化機能は関連を有すると言える。
脾門より入った脾動脈は脾柱を脾柱動脈として走り、そして脾髄で脾髄動脈(リンパ組織の鞘に包まれる)となる。
脾髄動脈は中心動脈(白脾髄のリンパ小節を通る)となり、更に筆尖動脈(内皮の筒)に連なる。
この動脈の多くは細網組織からなる特殊な莢に包まれているので莢動脈とも言われる。
莢動脈も含めて筆尖動脈は直接赤脾髄の静脈洞へ連なる。
それから、静脈洞は脾柱静脈→脾静脈(脾門)となる。
脾臓は血球形成系の重要な一部分を占めている。
また、人体の中で最も巨大なリンパ器官ともいうことができ、細網内皮系の1つとして疾病に対する防御機能を備えている。
所謂、細菌や異物を摂取したり、これらを無毒化するとともに、通過する血液やリンパ液をろ過する役目を果している。
(1)リンパ球の産生 白脾髄末端のリンパ小節にある胚中心で増殖するのは骨髄依存型(Bリンパ球)で、免疫抗体産生細胞である。
中心動脈周囲の鞘状に取囲むリンパ組織は主としてTリンパ球である。
Tリンパ球は細胞免疫に関連しており、抗原を刺激、反応して増殖して活性化する。
(2)赤血球の破壊 約4ヶ月の寿命を全うした赤血球は脾索や脾洞壁の大食細胞により破壊される。
(3)生体防御 異物や細菌を大食細胞が除去する。
また、血中の過剰の脂質を大食細胞が摂取し、蓄える。
赤脾髄は血液の貯蔵所であるが、多量の血液や運動時あるいは精神的緊張時には脾臓は収縮して貯蔵中の血液を放出する。
全身性の炎症及び代謝疾患あるいは血液疾患で屡々脾臓は腫大する。
同時に、脾臓より分泌されるホルモン様物質が骨髄系細胞の成熟を抑制する為、脾腫があれば二次的に末梢血液要素が減少をきたす。
脾臓は成人では生命維持に不可欠なものでは無い。
脾臓の機能は他の臓器(大部分はリンパ組織)によって代謝機能が行われる。
しかし、脾臓切除は一時的な抗体産生の低下をきたし、潜伏性あるいは軽微な感染性の再発を促すことがある。
肺
肺とは、陸上動物の呼吸器官の1つ。
両生類以上の脊椎動物に見られる。
魚類の鰾と相同器官。
肺魚類では鰾が肺の働きを兼ねる。
発生学的には、鰓裂直後の消化管の腹側に突出した膨らみの先端から分化する。
ヒトでは、胸部の大部分を占める、左右1対のほぼ円錐形の大きな臓器を言う。
袋状の器官で、気管を経て外界と通じ、外面に分布した血管を介してガス交換を行う。
高等なもの程、多くの肺胞を生じ、表面積を広く発達させている。
肺の上端は尖っていて肺尖と言い、鎖骨よりもやや上方まで延び、底面は凹面を作って横隔膜に接している。
左右の肺は縦隔を挟んで相対し、相対する面の中央を肺門と言い、気管支と肺動静脈の出入口となっている。
左肺は上下2葉、右肺は上中下の3葉に分かれ、各葉はそれぞれ小葉に分かれている。
肺全体の表面は肺胸膜という薄膜で覆われ、この膜は肺門部で反転して、胸腔の壁面を覆っている。
この2重になった胸膜の間隙を胸膜腔と言う。
胸膜腔には小量の漿液があって、呼吸時の内外膜面の摩擦を防いでいる。
肺の内容は血液、リンパ管、神経の他、気管支、細気管支、肺胞等によって気道が構成されている。
腎臓
腎臓とは、上腹部の背側に左右対をなして存在する握り拳大の器官。
腎臓の働きは、血液中の老廃物を水とともに尿として排除することであるが、これによって血(体)液中の各種成分を一定の値に保つのが、最も重要な働きである。
腎臓に入った血液は糸球体で濾過され、原尿が作られる。
原尿の成分は尿細管を通るうちに大部分が再吸収され、かつ濃縮されて、もとの約 100分の1が尿として腎杯に排出される。
尿は腎杯から腎盂に流れ、尿管を経て膀胱に至る。
如何でしたか?
人間の臓器で重要な部分ですが、どの器官もそれぞれ大切な役割を担っているので、体は健康でいたいですね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!