こんにちは!
今日は、日本三大故実書について紹介したいと思います!
日本三大故実書に選ばれたのは、
北山抄(藤原公任)
江家次第(大江匡房)
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
北山抄
10巻。
藤原公任著。
長和1年(1012年)~寛仁4年(1020年)頃の作。
年中要抄、拾遺雑抄、践祚抄、備忘、都省雑事、大将儀、羽林要抄、吏途指南の8編から成る。
本来は各編ともそれぞれ藤原教通や藤原道長、或いは自分の子息定頼の参考の為に作られたものらしく、それを後に集めて一部の書物としたもの。
現在吏途指南1巻の自筆本の他、写本が伝わっている。
書名は公任の山荘が京の北山長谷にあった為、付けられたもの。
西宮記とは、朝廷儀式等のしきたりを記した書。
平安時代中期に成立。
諸種の古写本があるが、元々稿本であった為、巻数も編目の順序も一定していない。
恒例の年中行事や臨時の諸儀礼、服飾、輿車等の規定を記している。
『故実叢書』『史籍集覧』所収。
江家次第
江家次第とは、『江次第』とも言う、朝廷の儀式、行事の解説書。
21巻。
原本は 19巻 19冊が現存。
大江匡房著。
天永2年(1111年)成立。
それまでの解説書が白河、堀河天皇以後の儀式には適当でなかった為、関白藤原師通が博識の誉れ高い匡房に依頼して、新しく作らせたもの。
後に、師通の子藤原忠実や孫の藤原頼長等は、匡房の解説に誤りがあると指摘しているが、一般には解説書として尊重された。
江戸の版本の他、『増訂故実叢書』所収。
如何でしたか?
日本史でもあまり登場しない書物ですね。
しかしながら、作者である藤原公任、源高明、大江匡房は全員知っていました。
もうすぐ大学受験なので、このようなマイナーな人物を覚えている人も多いのではないでしょうか。
最後までお読み頂き有難う御座いました!