こんにちは!
今日は、五役について紹介したいと思います!
五役とは、江戸幕府における職制です。
五役に選ばれたのは、
御駕籠之者(おかごのもの)
御中間(おちゅうげん)
御小人(おこびと)
黒鍬之者(くろくわのもの)
御掃除之者(おそうじのもの)
の5つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
御駕籠之者
御駕籠之者とは、将軍や世子が乗る駕籠を担ぐ者。
単に駕籠之者とも称する。
20俵2人扶持だが、三河以来の家柄であれば、役高5人扶持も別に与えられた。
3つの組に分けられ、各組に駕籠之者頭と世話役が1人ずつ置かれた。
御駕籠之者は西丸にも設置されていて、駕籠之者頭も別に存在した。
徳川家康の存命中には御駕籠頭1人・御駕籠之者31人がいたという記録があり、時代が下るにつれて人員は増加した。
将軍の出御に際して、黒木綿の表に茶色の裏付の半纏を賜った。
将軍の身近に仕える立場の為、例え親兄弟であろうとも「一切洩す申間敷事」という起請文を書かされた。
御中間
御中間とは、江戸城内の御長屋門・大奥御長屋門・御台所前新土戸・大奥前仕切土戸等の警備や、御使い、将軍が遠出する際の随行等に従事した者。
15俵1人扶持の羽織袴役で、譜代席。
単に中間とも言う。
定員は540〜560人。
これを大中小の三組に分け、大組には組頭4人、中組と小組はそれぞれ組頭3〜4名ずつがおり、これを御中間頭3人が統括していた。
御小人
御小人とは、江戸城中の女中や奥役人が出入りする際の供奉や玄関・中之口等の警備、御使や物品の運搬等を職務とした者。
単に小人とも呼ばれる。
15俵1人扶持だが、三河以来の家柄18家の場合は35俵2人扶持や32俵1人扶持であった。
総数は500名程。
将軍の装束御成りの際には、10数人が選ばれ、2人交替で御馬の口取りも行った。
熨斗目に白張を着用し烏帽子を冠って、将軍の手筒や蓑箱等を持ち、亀井坊1人・馬験5人・長刀7人・小道具20人・賄6人・草履方10人・日傘持1人が随行した。
黒鍬之者
黒鍬之者とは、江戸城内の土木工事や堀・水路の清掃、通信文の伝達等を行った者。
御掃除之者
御掃除之者とは、江戸城内その他の清掃や、御使・物品の運搬をする職。
如何でしたか?
江戸時代にも様々な仕事や役職があったようですね。
歴史の授業では、ほんの一部しか学べないので、このような名称はあまり馴染みがないかもしれないですね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!