こんにちは!
今日は、初唐の四大家について紹介したいと思います!
初唐の四大家とは、中国の唐時代の初期に、皇帝である太宗に仕えた書の大家である4人のことです。
初唐の四大家に選ばれたのは、
欧陽詢(おうようじゅん)
虞世南(ぐせいなん)
褚遂良(ちょすいりょう)
薛稷(せっしょく)
の4人です。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
欧陽詢とは、中国、初唐の書家。
初唐四大家の1人。
潭州臨湘(湖南省)の人。
字は信本。
南朝陳の高官の家の出であったが、父が誅された為、苦しい生活を経て、文筆の才により隋、唐朝に仕え、官は太子率更令、弘文館学士に至り、渤海県男となった。
『芸文類聚』の編纂にあたった。
当代は書法の古典的完成期にあたり、虞世南、褚遂良と並んでその大成者とされる。
子の欧陽通も書家。
代表作『皇甫誕碑』『九成宮醴泉銘』等は今日でも楷書の手本として広く学ばれ、古来「楷法の極則」と称えられた。
虞世南
虞世南とは、中国、初唐の書家、詩人、政治家。
字は伯施。
諡は文懿。
六朝の陳の頃から書と学才で知られる。
初め隋の煬帝に仕えたが重用されず、唐の太宗に信任され、弘文館学士、秘書監となり、太宗の顧問役として屡々諫言して名臣と言われた。
『北堂書鈔』『帝王略論』等の著書がある。
また、智永に学んで書家として初唐の第一人者と言われ、温雅な書風で特に楷書に優れた。
詩も当時の宮廷詩壇の中心であり、陳の徐陵の影響を受けた。
詩文集『虞秘監集』がある。
褚遂良
褚遂良とは、中国、初唐の書家。
銭塘(浙江省)の人。
父、褚亮は秦王府十八学士の1人。
字は登善。
詩文、学問に長じ、欧陽詢に重んじられた。
宮廷に入り王羲之の法書の鑑識に優れた。
官は尚書右僕射に至ったが後に左遷され、不遇のうちに愛州(北ベトナム)で客死した。
書は初め虞世南を学び、後に王羲之の法を修めたという。
初唐四大家の1人。
河南郡公になった為、「褚河南」とも呼ばれる。
主要書跡に『伊闕仏龕碑』『雁塔聖教序』、行書の『枯樹賦』『文皇哀冊』等がある。
薛稷
薛稷とは、中国、初唐の書家、画家。
蒲州汾陰(山西省)の人。
官は太子少保、晋国公に封じられたが、後に太平公主の企てに連座して万年県の獄で刑死。
詩文、書画に優れ、当時の芸術界に君臨した。
絵画では鶴を描くのを得意としたことから、後世で花鳥画の祖とされた。
また、浙江省西安寺に描いた西方仏壁画のように、仏画にも腕を奮い、「筆力瀟洒、風姿秀逸」と評された。
書跡には「綺麗媚好」と言われた『信行禅師碑』等の傑作があり、欧陽詢、虞世南、褚遂良と共に初唐四大家の1人。
如何でしたか?
中国にも書道に長けた人物の括りが存在するのですね。
日本でも、三筆や三蹟等、様々な書家を括ったものがありますね。
最後までお読み頂き有難う御座いました!