こんにちは!
今日は、三色紙(さんしきし)について紹介したいと思います!
三色紙とは、平安時代屈指の「かな書」の名筆(古筆)のことです。
三色紙に選ばれたのは、
継色紙(つぎしきし)
寸松庵色紙(すんしょうあんしきし)
升色紙(ますしきし)
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
継色紙
継色紙とは、古筆切で、三色紙の1つ。
元は白、紫、藍、黄、茶等に染めた料紙を粘葉装にした冊子であったが、1906年に1首ずつ分割されて現在の形になった。
色紙を2枚継ぎ合わせたような見開きの2ページに短歌1首を散らし書きにしているので、この名がある。
『古今集』等から四季、恋等の歌を抄出して書写している。
筆者を小野道風と伝称するが確証は無い。
実際の書写年代は11世紀頃であろう。
現在冊子は諸家に分蔵される。
寸松庵色紙
寸松庵色紙とは、『古今和歌集』の写本の断簡(きれぎれになった書き物) 。
江戸時代の茶人で織田家家臣の佐久間将監真勝が、大徳寺内に造った隠居所寸松庵に、12枚を所蔵していたことから、この名がある。
元、冊子本であったが、1紙毎に分断され、現在は諸家に所蔵される。
赤、青、茶、白等の地紙に唐草等の文様を雲母摺やろう摺にした渡来の唐紙を料紙とし、『古今集』から四季の和歌を抜き書きしている。
11~12世紀の制作年代が推定され、大振りで自然な書風が特色。
紀貫之筆の伝称があるが、それより後の書である。
30数枚が現存。
『継色紙』『升色紙』とともに「三色紙」の1つ。
升色紙
升色紙とは、平安古筆の1つ。
伝藤原行成筆。
料紙が方形で升の形をしているので、この名がある。
『深養父集』の和歌を散らし書きにした断簡。
才気の溢れた構図と豊麗で繊細な筆致、墨色の肥痩、濃淡等に卓出する。
『寸松庵色紙』『継色紙』とともに「三色紙」の1つに数えられる。
如何でしたか?
歴史が好きな私ですが、1つも聞いたことがありませんでした。
和歌などの芸術関係についても、勉強していきたいと思います!
最後までお読み頂き有難う御座いました!