こんにちは!
今日は、日本三大カルスト地形について紹介したいと思います!
カルスト地形とは、地表に露出した石灰岩が、二酸化炭素を含んだ雨水によって溶食されてできる地形のことです。
日本三大カルスト地形に選ばれたのは、
平尾台(福岡県)
の3つです。
それぞれ簡単に紹介したいと思います!
美祢市に属する。
日本で最も大規模なカルスト地形が発達し、学術上、観光上有名。
標高約 200~400mの波状の台地をなし、その中央を厚東川(ことうがわ)が南流し東西の地域に区分。
主要部は 1964年国の特別天然記念物に指定された。
秋吉台には古生代ペルム紀、石炭紀の地層が厚さ 500mほど堆積。
石灰岩層は逆転構造を示し,フズリナのような示準化石や、大理石のような接触鉱床が豊富。
秋芳洞などの鍾乳洞(石灰洞)、ドリーネ、ウバーレ、ポリエ、カレンフェルトなどの石灰岩地域特有のカルスト地形を形成。
珍しい洞窟動物や冬の山焼きなどがみられる。
秋吉台科学博物館、展望台などの施設がある。
※ドリーネとは、石灰岩地域に存在するすり鉢状の溶食凹地。
石灰岩中に存在する割れ目に沿って地下水がしみ込むと、地中に空洞が生じ、天井が落込んで形成されることもある。
その大きさは直径数十m~数百m、深さ数m~数百mに達し、底には溶食し残されたアルミナ、鉄分などを主成分とするテラロッサと呼ばれる土壌が存在する。
ドリーネが連続したものをウバーレという。
※ポリエとは、石灰岩地域にみられる細長い陥没地で、ウバーレより大きいもの。
盲谷ともいう。
まわりは一般に急崖に囲まれ、長さ 100kmに及ぶものもある。
ウバーレより底が平坦で河流が存在する場合がある。
一列に並んだ数個のドリーネが結合して生じたウバーレの大きなもの (溶食ポリエ) と地殻運動によって形成されたものがあるが、後者のほうが大規模で面積も広い。
底は平坦で土壌におおわれる。
高さは地下水面によって決定されるが、地下水面が高い場合、ポリエ底に沼沢が形成されることがある。
※カレンフェルトとは、石灰岩が露出した地域にみられる、幅数十 cm~数m、高さ数mの石灰岩石柱。
土壌がほとんどなく石灰岩が地表に露出している地域では、雨水による石灰岩の溶食が激しい。
その際、表面の起伏、石灰岩の節理、断層面の存在などによって不均等に溶食され、縦横に無数の溝が形成される。
それらの溝と溝との間に高く残った部分がカレンフェルトで、無数に林立して墓石、羊群、象群のような景観を呈する。
平尾台とは、福岡県北東部、北九州市小倉南区の南東部を中心とする石灰岩の台地。
1952年天然記念物に指定。
標高約 500m、南北 7km、東西 2km。
筑紫山地の東端を占め、南半はテラロッサにおおわれ千草台と呼ばれ、北半は典型的なカルスト地形で羊群台と呼ばれ、カレンフェルト、ドリーネが発達している。
江戸時代は薬草栽培場、調練場として利用され、その後は旧陸軍演習地であった。
第2次世界大戦後入植が進み、ダイコン、トマトなどの野菜栽培が発達。
石灰石採掘も行われ、セメント工場が立地。
天然記念物の千仏鍾乳洞をはじめ、青竜窟、牡鹿、光水鍾乳洞があり、縄文土器などを出土する。
北九州国定公園に属する。
四国カルスト県立自然公園
四国カルスト県立自然公園とは、愛媛県南部から高知県西部にかけて広がる、カルスト地形と渓谷美の自然公園。
愛媛県側は面積53.60㎢。
1964年指定。
高知県側は面積 16.45㎢。
1961年指定。
標高約 1100~1400mの日本で最も高位のカルスト地形が、愛媛県の大野ヶ原から高知県の天狗高原に及ぶ。
高知県側には羅漢穴の石灰岩地形、舟戸渓谷、別枝渓谷などの景観があり、愛媛県側には、久万高原町柳谷地区の黒川流域にある八釜の甌穴 (おうけつ) 群 (特別天然記念物) や久万高原にある古岩屋の奇岩怪峰、原生林と渓谷の美しさで知られる面河渓 (名勝) や小田深山などがある。
如何でしたか?
どこのカルスト地形も美しいですね。
私は、カルスト地形の有名な場所には行ったことがないので、機会があれば行ってみたいと思います!
最後までお読み頂き有難う御座いました!